住みながら不動産は売却する方法について!メリットや注意点も解説の画像

住みながら不動産は売却する方法について!メリットや注意点も解説

不動産ノウハウ

倉本  展男

筆者 倉本  展男

不動産キャリア20年

住みながら不動産は売却する方法について!メリットや注意点も解説

不動産を売却しつつ現在の住まいに住み続けたいと考える方にとって、実現にはいくつかの工夫が必要になります。
住みながら売却を進めることで、引っ越しのタイミングを調整でき、生活への影響を最小限に抑えられます。
ただし、内覧時の対応や生活感の整理といった負担もあり、計画的な準備が重要となるでしょう。
本記事では、住みながら不動産を売却する際のメリットや注意点、具体的な進め方について解説します。

不動産売却を住みながらおこなう方法

不動産売却を住みながらおこなう方法

家に住みながら売却する主な方法は、「売り先行」「リースバック」「リバースモーゲージ」が中心です。
それぞれにメリットとデメリット、利用できる条件が異なるため、ご自身の年齢や資金ニーズに合わせて、どの方法が一番合っているかを比較検討してみましょう。

売り先行

「売り先行」とは、不動産の売却を優先的に進め、後に住み替え先を検討するスタイルです。
住みながら売却活動を行えるため、仮住まいの手配や無駄な引っ越し費用が発生しにくくなります。
空室に比べて在宅中の物件では、冷暖房や通電を継続するため建物の劣化を防ぎやすく、住みながらの管理が結果的に資産価値を保つことにもつながります。
また、仮住まい用の短期賃貸物件が見つからないエリアでは、売り先行が唯一の選択肢になる場合もあるでしょう。
一方、売却成立後すぐに退去する必要が生じる場合があり、住み替え先が未決定だとトラブルになるおそれがあります。
買主と「引き渡し猶予」を交渉し、退去までに一定の猶予期間を設けるのが一般的です。
住宅ローンが残っている場合は、残債の精算時期や一時的なブリッジローンの要否も、仲介業者と相談すると良いでしょう。

リースバック

リースバックは、所有不動産を第三者へ売却したうえで、そのまま賃貸借契約を結び居住を続ける仕組みです。
まとまった売却代金を得て資金を確保しながら、環境を変えずに暮らせるため、高齢者の老後資金確保や事業資金調達、相続対策など幅広い目的で利用されています。
買主は不動産会社や投資家が中心となり、賃料は市場家賃よりやや高めに設定されることが多いです。
地方では、取り扱い事業者が少なく選択肢が限られることがあるため注意しましょう。
売却価格は市場価格より低くなる傾向があり、契約期間や賃料水準、更新条件によって居住可能年数や総費用が大きく変わります。
住宅ローンが残っている場合は、残債の精算方法や金融機関の承諾要件も確認しておきましょう。

リバースモーゲージ

リバースモーゲージは、持ち家を担保に金融機関から生活資金を借り入れ、死亡後に不動産を売却して一括返済する仕組みです。
月々の返済は利息のみ、または返済不要とする商品もあり、年金収入が限られる高齢者の生活資金確保策として注目されています。
借入資金は生活費や介護費、住宅のバリアフリー改修など幅広い用途に充てられ、家を手放さずに資金を確保できる点が魅力です。
金融機関ごとに設定可能な借入上限が異なり、評価額の50~70%程度を限度とするのが一般的でしょう。
固定金利型と変動金利型で総返済額が大きく変わるため、長寿化リスクを踏まえたシミュレーションが必須です。
しかし、金利変動リスクや物件評価額下落リスクがあり、条件として年齢・収入・家の評価額などを満たす必要があります。
対象物件は一戸建てが中心で、地域や金融機関の方針によって取り扱い可否が異なります。
契約途中で、長期入院や施設入所となった場合は期限の利益を失う可能性もあるため、制度を十分理解し、専門家に相談することが安心につながるでしょう。

▼この記事も読まれています
不動産売却が長引く原因とその対処法とは?売却にかかる期間の目安も解説

不動産売却を住みながらおこなうメリット

不動産売却を住みながらおこなうメリット

住みながら不動産を売却する主なメリットは、仮住まいが不要で「住み替え費用」を抑えられることと、内覧時に「生活感」を伝えることで買主の購入意欲を高められることです。
上記のメリットを活かすには、内覧対応の負担などを理解し、どのような準備が必要か見ていきましょう。

住み替え費用

住みながら売却を進める方法は、住み替え費用の面でメリットがあります。
仮住まいを用意する必要がないため、引っ越しが1回で済み、家賃や敷金礼金などのコストを省けます。
売却代金を新居購入費に充てられるため、資金繰りも立てやすく、無理なくローン残高の返済と新規ローンの調整が可能です。
売却益に譲渡所得税が発生する場合は、新居購入資金の手取りが目減りするため、特例控除の適用可否を早めに確認しておくと安心です。
ただし、人気エリアでは物件が限られ、短期間での住み替えが困難になる場合があります。
売却成立から引き渡しまでの期間が短い契約では、希望条件を妥協せざるを得ないケースもあるため、事前にエリアや予算の優先順位を整理しておくことが重要です。

内覧

住みながらの売却では、購入希望者の内覧対応が不可欠です。
生活感のある住宅は実際の暮らしをイメージしやすく、購買意欲を高める効果が期待できます。
一方で、片付けや清掃の手間が増え、スケジュール調整の負担も大きくなります。
ホームステージングを活用すれば、家具配置や照明演出で室内の魅力を高め、短期成約を期待できるでしょう。
特に、小さなお子様やペットがいる家庭では危険防止策を講じる必要があり、家族全員の協力が不可欠です。

生活感

生活感が適度に残ることで内覧者に安心感を与えますが、過度な個人情報の露出はマイナスにつながります。
洗濯物や郵便物、趣味性の強い装飾は視界から外し、共通性のあるインテリアを意識すると、購入者が自分の暮らしを具体的に想像しやすくなります。
香りや照明の調整、クローゼット内の整頓など、五感への配慮も成約率向上に寄与するでしょう。

▼この記事も読まれています
インスペクションは不動産売却前にすべき?調査概要や売主のメリットを解説

不動産売却を住みながらおこなう際の注意点

不動産売却を住みながらおこなう際の注意点

住みながら不動産を売却する際の主な注意点は、内覧に備えた日々の「掃除」の手間と、売却と並行して進める「新居探し」のスケジュール管理です。
日常生活と売却活動を両立させるには、どのような準備が必要か理解し、計画的に進めましょう。

掃除

住みながら売却を行う場合、日常的な掃除が重要です。
購入希望者が内覧に訪れる際、第一印象を左右するのが室内の清潔さです。
玄関・リビング・水回りの3点は、特に念入りに清掃することが求められます。
靴箱や傘立てを整理整頓し、床のホコリをこまめに取り除くことで清潔感が向上します。
照明が暗いと陰気な印象を与えるため、明るいLED電球に交換し、昼間はカーテンを開けて自然光を取り入れましょう。
臭いは写真では伝わらない要素である分、内覧時に大きなインパクトを与えます。
ペットや喫煙の臭いが強い場合は、オゾン脱臭やクロス張替えを検討することで評価を下げずに済みます。
水回りはカビや水垢が目立ちやすいため、定期的に除去し、収納の整理と臭い対策も忘れずに行いましょう。
清掃のプロにスポット依頼する方法も、短期間で印象を高める手段として有効です。

新居探し

売却決定後に速やかに転居できるよう、新居探しは売却活動と並行して計画的に行う必要があります。
希望条件を整理し、エリアや間取り、予算の優先順位を明確にするとスムーズに選択できます。
売却代金を新居購入費に充てる場合は、早期に売却価格の見通しを立て、契約スケジュールを調整しましょう。
仮住まいが必要になる場合は、二重家賃や引っ越し費用の負担も考慮し、スケジュールに余裕を持つことが望ましいです。
金融機関の住宅ローン審査には期間を要するため、売却とローン本審査のタイムラグを見越して準備を進めると安心です。
新居が未完成の新築物件を検討する場合は、引き渡し時期が延びるため、売却スケジュールとのギャップを埋める仮住まいプランや短期家具レンタルの利用を計画的に組み合わせると快適に過ごせます。

▼この記事も読まれています
不動産売却後に確定申告は必要?譲渡所得や申告手続きの流れについても解説

まとめ

住みながら不動産を売却すれば、住み替えまでの生活を維持しつつ、計画的に売却活動を進めることが可能です。
ただし、内見時の印象を損なわないように、生活感の調整や清掃の徹底など細かな配慮が求められます。
売却の目的に応じて、売り先行やリースバック制度を活用し、自分に最適な売却方法を見極めましょう。

NY不動産の写真

NY不動産

松山市の不動産売却・不動産購入のことならお任せください。
不動産売却をご検討の方に向けて、リフォーム・リノベーションまで一気通貫の買取再販をご提案しております。
お客様の不動産探しのお手伝いも、もちろんさせていただきます。

■強み
・地元不動産だからこその安心と信頼
・空家 / 空地 / 遊休地利活用のご提案が可能

■事業
・不動産売却(仲介 / 買取)
・売買物件(マンション / 戸建て / 土地 / 店舗 / 事務所 / ビル)
・建設業


”不動産ノウハウ”おすすめ記事

  • 不動産売却時の分筆について!メリットや方法についても解説の画像

    不動産売却時の分筆について!メリットや方法についても解説

    不動産ノウハウ

  • 不動産売却時の火災保険の解約方法は?手続きと返戻金についても解説の画像

    不動産売却時の火災保険の解約方法は?手続きと返戻金についても解説

    不動産ノウハウ

  • 不動産売却を遠方からおこなう方法は?流れと注意点を解説の画像

    不動産売却を遠方からおこなう方法は?流れと注意点を解説

    不動産ノウハウ

  • 不動産売却で消費税が課税されるケースは?非課税のときや注意点もご紹介!の画像

    不動産売却で消費税が課税されるケースは?非課税のときや注意点もご紹介!

    不動産ノウハウ

  • 不動産売却後に確定申告は必要?譲渡所得や申告手続きの流れについても解説の画像

    不動産売却後に確定申告は必要?譲渡所得や申告手続きの流れについても解説

    不動産ノウハウ

  • 松山市にある済生会松山病院の概要は?診療内容や取り組みもご紹介!の画像

    松山市にある済生会松山病院の概要は?診療内容や取り組みもご紹介!

    不動産ノウハウ

もっと見る