松山市にある「松山城」について!歴史や建築もご紹介

松山市にある「松山城」について!歴史や建築もご紹介

愛媛県松山市の中心部に位置する「松山城」は、江戸時代までに建造された全国でも珍しい現存12天守の一つを有しており、美しい市街地や自然の景色を見渡すことができる地域を代表する歴史的な観光スポットです。
約400年もの長い歴史を持つ城内を歩けば、当時の面影を残す天守や櫓、立派な石垣などの貴重な建築物を間近で見学でき、城下町の情緒や日本の伝統的な空間を肌で感じながら穏やかな時間を過ごしていただけるはずです。
今回は、そんな松山市にある松山城について、施設の概要や歴史をご紹介します。
特徴的な城郭建築や、二之丸史跡庭園の見どころについてもご紹介しますので、ぜひご参考になさってくださいね。

「松山城」の概要

「松山城」の概要

松山市周辺で新しい住まいを探している方は、休日に立ち寄る場所も気になりませんか。
まずは、市の中心部で長い時を刻んできた、松山城の歩みや全体像をわかりやすく紹介します。

「松山城」の歴史

「松山城」は1602年、加藤嘉明が築城に着手し、およそ四半世紀にわたる工事を経て城郭の形が整えられていきました。
ところが、完成前に嘉明が転封となったため、後を継いだ蒲生忠知が築城を進めて完成へ導きます。
その後は松平定行が入封し、明治維新を迎えるまで14代にわたり松平家が城を受け継ぎました。
長い歴史のなかでは、木造建築ならではの落雷や火災によって建物が失われ、そのたびに再建がおこなわれています。
現在の天守は1854年に落成したもので、幕末期の城郭建築の姿を今に伝える貴重な存在です。
大正時代には旧藩主家から松山市へ寄付され、以降は市営の公園として多くの市民に親しまれてきました。

重要文化財としての価値

「松山城」は、江戸時代までに建造された天守が残る現存12天守の一つで、歴史的価値の高い城として全国に知られています。
本丸跡では天守をはじめとする21棟の建造物が国の重要文化財に指定され、往時の姿を現在まで伝えてきました。
さらに、堀之内を含む城山公園全体は国の史跡となっており、建物だけでなく城郭の景観も大切に守られています。
なかでも野原櫓は、日本で唯一現存する望楼型二重櫓として見逃せない建築の1つです。
また、韓国の倭城に由来する防備手法とされる登り石垣は、現存12天守では松山城と彦根城でしか確認されていません。
こうした希少な遺構を一度に見学できる点も、松山城ならではの魅力といえます。

「松山城」の所在地・アクセス

松山城は、松山平野の中央にある標高132mの勝山を中心に築かれた平山城で、市街地のなかでもひときわ大きな存在感を示しています。
天守の最上階まで上がると、松山平野の街並みや瀬戸内海まで見渡せる開放的な眺望が広がるでしょう。
また、山の地形を生かして本丸と二之丸を設け、麓に三之丸を配置し、その外周には濠をめぐらせていました。
かつての三之丸周辺も現在の市街地に近いため、暮らしの身近な場所で歴史を感じられるのが特徴です。
さらに、城山公園は春の桜や夜景を楽しめる場所としても知られ、季節を問わず多くの人が訪れます。
休日には周辺を散策しながら、自然と歴史が調和する景観をゆっくり味わってみてはいかがでしょうか。

●所在地:愛媛県松山市丸之内
●アクセス:伊予鉄道市内電車「大街道」下車、徒歩約5分

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「松山城」の城郭建築

「松山城」の城郭建築

お城の建築にはどのような工夫が凝らされているのか、疑問に思ったことはありませんか。
ここでは、江戸時代の優れた技術が詰まった、「松山城」の城郭建築についてご紹介します。

幕末に再建された天守と本壇の特徴

「松山城」の天守は、三重三階地下一階の層塔型で、黒船来航の翌年にあたる1854年に落成した、幕末期を代表する城郭建築です。
江戸時代最後の完全な城郭建築とされ、現存する建物から当時の技術や意匠を間近に感じられるでしょう。
また、松平家との関わりを示す特徴として、現存12天守では唯一、瓦に葵の御紋が付されています。
当時は、武家諸法度によって天守の新築や増改築が厳しく制限されていたため、再建が認められたこと自体が珍しい背景を持ちます。
さらに、天守は見る方向によって意匠が異なり、本壇の石垣部分には高度な土木技術が用いられている点も特徴です。
桃山文化の趣を残す構成にも注目しながら見学すると、建築の奥深さをより感じられます。

櫓や登り石垣に見る松山城の防御構造

「松山城」では敵の侵入に備えるため、本丸だけでも22棟の櫓が設けられ、物見や防戦など重要な役割を担っていました。
そのうち6棟は国の重要文化財に指定されており、現在も当時の防御の工夫を伝えています。
また、二之丸から本丸にかけて残る登り石垣も、松山城を代表する防御施設の一つです。
これは韓国の倭城で用いられた防備手法を取り入れたものとされ、斜面を登るように石垣が築かれている点に特徴があります。
さらに、現存12天守のなかで登り石垣が確認されているのは、松山城と彦根城のみです。
城内を歩く際は、櫓や石垣の配置にも目を向けると、敵の侵入を防ぐために重ねられた知恵をより具体的に感じられるでしょう。

連立式天守と層塔型天守の建築様式

「松山城」の天守は、大天守を中心に小天守や櫓を四方へ配置し、それぞれを渡櫓でつなぐ連立式の構成を採用しています。
建物に囲まれた中庭が形成されるため、防御力を高めやすく、天守防衛の究極の姿とも呼ばれる堅牢な仕組みです。
なお、現存12天守のなかでこの連立式の構成が見られるのは、松山城と姫路城に限られます。
さらに、松山城は土木技術の発達によって工期の短縮につながったとされる、層塔型天守の分類にも含まれています。
層を重ねるように整然と建てる構造は、外観の美しさだけでなく、建築技術の発展を感じられる点も魅力でしょう。
日本で最後の完全な城郭建築とされる姿を通して、完成度の高い城郭形式を間近に確かめられます。

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「松山城」の二之丸史跡庭園

「松山城」の二之丸史跡庭園

城郭の長い歴史にじっくりと触れたあとは、豊かな自然のなかでゆったりと休日を過ごしてみませんか。
最後に、「松山城」の二之丸跡を活用した、見どころの多い史跡庭園の魅力について詳しくご紹介します。

表御殿跡と奥御殿跡を再現した庭園

「松山城」の二之丸史跡庭園は、かつての二之丸跡を生かし、表御殿跡と奥御殿跡を中心に整備された歴史を感じられる庭園です。
北半分の表御殿跡は柑橘・草花園と呼ばれ、さまざまな植物を使って当時の部屋の間取りを表現しています。
そのため、藩の中枢として使われた空間の広がりを、草花の彩りとともに想像しながら歩けるでしょう。
一方で、南西部の奥御殿跡は藩主の家族が暮らした場所で、流水園として水や砂利、芝生を用いて間取りが再現されています。
さらに東側の林泉庭では、露岩を背景に池や滝が配置され、落ち着いた和の景観を楽しめます。
城郭とは異なる穏やかな雰囲気のなかで、当時の暮らしに思いを巡らせられる点が大きな魅力です。

大井戸遺構や水琴窟などの見どころ

二之丸史跡庭園を歩く際に注目したいのが、発掘調査によって規模の大きさが確認された大井戸遺構です。
現在は西半分が露出展示されており、東半分には火をおこす焚火之間の基礎部分が残されています。
また、石段の先にある床下通路跡は、火災時に地下通路を通って水を運んでいた場所と考えられてきました。
こうした遺構からは、日々の暮らしだけでなく、火災への備えにも工夫が凝らされていたことがうかがえるでしょう。
さらに園内には、造園技術の傑作といわれる水琴窟があり、地中の瓶から響く澄んだ音色を楽しめます。
季節や時間帯によって聞こえ方が変わるため、静かな庭園で耳を澄ませながら味わってみてください。

茶室や恋人の聖地として楽しめる庭園の魅力

二之丸史跡庭園は歴史散策だけでなく、和の情緒を楽しみながらゆったり過ごせる場所としても親しまれています。
2013年10月には恋人の聖地に認定され、自然豊かな景観を背景に、年間500件ほどの結婚式前撮りがおこなわれてきました。
また、園内には趣のある茶室があり、有料の貸出施設として市民も利用できます。
お茶会や句会などの文化的な催しにも活用できるため、地域交流の場として親しまれている点も魅力でしょう。
さらに、大人200円という手頃な料金で入園でき、日常の喧騒から離れて穏やかな時間を過ごせます。
松山市での新しい暮らしが始まったら、ご家族や大切な方と足を運び、庭園ならではの休日を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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まとめ

松山市の「松山城」は現存十二天守を有しており、重要文化財や登り石垣など貴重な歴史的遺構を現在に伝えています。
敷地内にある二之丸史跡庭園では、表御殿や奥御殿の間取りを表現した風情のある庭園や、大井戸遺構、水琴窟など、勇壮な城郭とは異なる豊かな魅力も楽しむことができます。
本記事でご紹介した内容を参考に、松山市周辺への引っ越しを検討している方は、地域の歴史や文化を知るきっかけとして、休日に松山城へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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